高野山〜熊野本宮大社
歩行距離 69.5km
4日間かけて歩いてきました。
大和地方の人々は熊野を死者の国(死後の世界)に近しい場所と考えていたようです。
熊野には以前から死者の国としてのイメージが与えられていたので、平安時代後期以降の浄土信仰の広がりのもと、
本宮(主神は阿弥陀如来)は西方極楽浄土、
新宮(速玉神は薬師如来)は東方浄瑠璃浄土、
那智(牟須美神は千手観音)は南方補陀落(ふだらく)浄土の地であると考えられ、
熊野全体が浄土の地であるとみなされるようになり中世、人々は生きながら浄土に生まれ変わることを目指して、熊野詣の道を歩いたそうです。
途中1,000m級の峠(伯母子峠・三浦峠)を越えてゆく道のり、長いだけでなく体力も気力も必要でしたが、徒歩でしか行けないところも多く「古道」を体感させていただきました。
今では「蟻の熊野詣」ほどの行列はなく「蟻」になれずに帰ってきました(笑)
山縣